デジタルの道具を使って、子ども食堂を支援するには

観光立県の沖縄には、食事に恵まれない子供たちに提供できる豊富な食材が隠れています。ホテルのフードロス食材です。デジタル時代、食事を必要とする子供たちに未利用の食材を効果的に結びつける仕組みが可能です。

NPO法人 沖縄O.C.E.A.N. は地域企業と連携して子ども食堂を支援し、ホテルのフードロスを活用し就学支援の「無料塾」にお弁当を届ける活動をしてきました。

この活動をさらに効果的に県内全域に広げ、沖縄だからこそ可能なリゾート・マイニングをするためにデジタルの道具をどのように使うか。つまりDX化するか。

(公社)沖縄県母子寡婦福祉連合会、(社)沖縄トランスフォメーション、(社)沖縄ホテル協会、NPOエンカレッジなどの組織と連携し、知恵を集めて、デジタルで促す「未来型・沖縄子ども食堂」とその進化のあり方を探ります。

登壇者

伊江 玲美

1976年 東京都生まれ、那覇、東京、ニューヨーク、カリフォルニア、イタリアで生活。

2007年 スタンフォード大学 US -Asia Management Center の来客研究員
(産学官民連携・サステナブルテクノロジー・アントレプレナーシップ・ソーシャ ルイノベーション論など)

2008年 沖縄県にRENRI LLC設立
地方創生、地域資源活用、サステナビリティー、生物多様性、食文化継承、人権問題(特に先住民族)、地球温暖化などをテーマにしたコンサルティング活動、全国の地域行政、民間企業との 共同プロジェクトに関わり、インパクト・プロジェクト(営利・非営利)の構築とファンドレイジングを行ってきた。

2015年 イタリアの University of Gastronomic Science (世界初の「食科学」を専門とする大学)で修士号を取得。同大学の母体であるNGO組織、Slow Food International 国際本部-アジア局-日本ディレクターに就任。
地方自治体、企業、教育機関等と共に日本の食文化を発信、さらに次世代の担い手と共に食の叡智、古来の農業、漁業の継承を持続可能な地球との歩みを考 えていく運動を《食》を媒体として実践してきた。

2020年 恩納村でリゾートホテルの余剰食材を地域の食が十分でない子供たちに提供する「ZERO ハンガー沖縄 子ども食堂」を進めるNPO法人沖縄OCEAN活動を始める。この経験を基礎にこの活動をDX化し、沖縄全域に広げるための組織づくりを目指している。
2022年11月18日には琉球新報ギャラリーで組織づくりのためのキックオフのセミナーを開催予定。

2022年 沖縄県うるま市にFood/Biotechベンチャー、Ananthya株式会社を設立。沖縄の未活用資源を活用した、バクテリアナノセルロースの商業化を推進。サステナブルイノベーション・テクノロジーを軸に他業種連携を通じて持続可能な社会を想像することを目標としている。